周回必至!迷ったらやるべきRPG【いのちのつかいかた】

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真白うさぎ
真白うさぎ

この記事は『真白うさぎ』が執筆しています。ゆっくりとご覧ください!

概要

その日はとてもめでたい日だった。父の跡を継ぎ、自分が族長となる日。しかし、祝いの言葉はかけられることはなく代わりに聞こえてきたのは―――。

『誰か、生きてる奴はいないのか・・・・?』
知り合いもその恋人もみな裂かれあるいは喰われ、そこら中にまき散らされた血や家々を焼く炎で景色は赤く染まっていた。

自分が守り導くべき同法達が絶望とともに死んでいく様をみながら、同じように自分も倒れ伏した。

徐々に脱力していく身体、『このまま俺は死ぬのか』とつぶやき目を閉じ―――。

命への執着か、力への執着か。どちらにせよまともではいられない。求めた果てに何を選ぶのか、すべてはあなた次第。

タイトル:いのちのつかいかた
ジャンル:ゲームブック風RPG
プラットフォーム:steam(PC)
開発元:だらねこげーむず/Daraneko Games
言語:日本語、中国語(簡体字、繁体字)、英語
早期アクセスリリース日:2022年5月21日
価格:1780円

ゲームの特徴

選択しだいで変わる主人公の執着心

主人公であるゴーシュは村を黒竜に焼き払われ、復習のために旅に出ました。その先々で様々な出会いや別れがあり、親交を深めたり時には敵対して命を奪い合うこともあります。そんな中でゴーシュは幾多の選択を迫られるのですが、選択しだいでは『命への執着』心が強くなったり、『力への執着』心が強まっていきます。

簡単に言うと友好的な選択では命への執着暴力的な選択では力への執着が強まっていき、その度合いによって特定の行動が取れたり取れなかったりします。

博愛主義的に進めるもよし!力こそ暴力、すべてを暴力的に解決していくもよし!

最終的なストーリー分岐で執着心が関わってくるので、ぜひ周回して試してみてください。

ゲーム進行の仕方

このゲームはマップのそこかしこにマス目があり、マス目ごとに用意されたイベントをこなしつつ進んでいくことになります。消化しおえたマス目は灰色になり、マップの移動やイベント未消化のマス目はオレンジ色に光っています。

まっすぐ進めば戦闘が起きる場合でも、脇道に進めば戦闘を回避して進むこともできる場合があるため積極的にすべてのマスを移動してみるといいでしょう。

オートセーブ

このゲームはオートセーブであり、セーブが入るタイミングは1つのマス目のイベントが終わった時です。なので基本的に1度消化したイベントは二度とすることが出来ません。(もちろん周回すればできます)

ただし、戦闘で負けたときに『やり直す』を選んだ場合は、休息イベントが発生した直後まで時間が巻き戻るのでやり直すことが出来ます。

また、メニューからも自由にセーブができるので、いつでも中断可能です。

ゲームシステム

シンプルな操作でわかりやすい戦闘

戦闘は、他のRPGをプレイされている方ならなじみ深いコマンド式で、アイテムや攻撃スキル一覧もすっきりしていて見やすくなっています。

1ターンに3回行動でき、順番は自分→敵→自分…のように交互に3回ずつ行動していきます。『道具』や『剣技』、『魔法』のいずれかで敵にダメージを与え、敵の足元のHPゲージを全損させたら勝利です。(一部戦闘終了条件が違うものもあり)

また、左下のキャラアイコンのすぐ右に縦に伸びるブーストゲージがありますが、それは敵の行動が終わったタイミングで徐々に溜まっていきます。

後述する回避の具合によって、ブーストゲージのたまり具合に差があります



そのゲージがたまると『防御ブースト』と『攻撃ブースト』というコマンドが出現し、どれか一つの行動で受けるダメージを半減したり与えるダメージを1.5倍に増やすことができるので強力です。

そして、敵の攻撃なのですが・・・・目押しが苦手な人は本当に苦手な仕様になってると思います。

この画像で説明すると、上に敵の攻撃が表示されると同時に自分のキャラの上にゲージと方向が出現していますね。

この方向は、その通りに入力すると攻撃を回避出来て、3色のゲージは入力するタイミングを表しています。

青色:完全回避してダメージなし
黄色:攻撃がかすって多少ダメージ有り
赤色:よけれず大ダメージ
未入力や方向ミス:クリティカルが発生して危険です

また、敵のHPゲージの左に%の入った狼アイコンがあります。ダメージを与えるごとに溜まっていき、100%になると怒り状態になります。

怒り状態になると敵の攻撃が強くなり、同時に回避ゲージの進む具合が早くなるので注意です。反対に防御力は下がるので、強力な技を使うか、防御に専念するか自分の腕次第です!

最後に、戦闘において重要な要素が『赤文字』です!
画像の右下にアクションリストがありますが、その中で敵の行動が赤く表示される場合があります。それは単純に強力な技なので回避してくださいね、ということです。
しかし強力ゆえに隙もできるため、敵の防御力下がり攻撃チャンスでもあります!

自分の行動が赤い場合です。

今回は『道具』での赤文字ですが、『剣技』の中にも赤文字があります。敵の赤文字同様強力な技ですがスキが大きいですよ、という意味になります。

つまり、使うと防御力が下がり敵の攻撃がよけづらくなります。実際にはさきほどの目押しゲージの減り方が早くなります。

ですので、敵の赤文字攻撃と自分の赤文字の行動を被らせた場合・・・・大惨事になる可能性が大きいので、使うタイミングを考える必要がでてきます。

状態異常

どのゲームでも厄介なのは戦闘のお邪魔虫のような存在である状態異常です。このゲームも例に漏れずそれぞれ厄介な性質を持っています。上手に使いこなせばあなたにとても有利に働いてくれるでしょう

自分の状態は自身のHP・MPゲージの右に表示されます。敵の場合はHPゲージのすぐ下に表示されます。

:毒を受けた場合、上の画像のように毒のアイコンと一緒に数字が表示されます。これは毒の蓄積値であり、次に行動した時に受ける毒のダメージ量を表しています。

毒は攻撃を受けるたびに蓄積され、逆に毒のダメージを受けると蓄積量が減ります。道具や継続した毒を付与する攻撃などで4桁になることもあるのでとても強力です。

スタン:次の行動が出来なくなり、この際に受ける攻撃は大幅に素早さが下がった状態で受けるため、回避が難しくなります。

麻痺:一定の確率で行動不能になり、回避が出来なくなります。その場合敵の攻撃をガードすることしかできず、敵のガード不能技が重なると防げないので非常に危険です。

盲目:攻撃を受ける際、どこを攻撃してくるのか分からなくなります。また、回避のタイミングがわかりづらくなります。

このように回避ゲージが真っ黒になり青い部分がわからなくなる上に避ける方向がわからないので非常に厄介な状態異常です。

ステータスのTECを上げていれば画像のアクションリストのように方向がわかる場合もあるので1つの対抗手段です。

同じ技で回避方向が変わることはありません。先に敵の技を覚えてしまうのも手です。

属性と追加効果

このゲームでは属性が4つあり、弱点属性で攻撃すると与えるダメージが上がり、逆に耐性のある属性で攻撃するとダメージが下がります。弱点かはダメージの色で判断できます。

剣のアイコンは物理攻撃を表し、火のアイコンは熱、氷のアイコンは冷、紫のアイコンは呪を表しています。

それとは別にスキルなどによって追加効果が発生する場合があります。

反動:受けるダメージが上がり、回避がしづらくなります。敵の赤攻撃に自分の赤行動を重ねるのはやめましょう。危険です。避けれる自信があるならやってみましょう!

凍結:氷属性の魔法や爆弾などで敵を凍らせることが出来ます。回避しやすくなるので、敵の痛い攻撃などに合わせていきましょう。

防御回避はその通り防御力をあげたり回避しやすくなります。コマンドで選択することが出来ます。

詠唱:詠唱魔法が使えるようになるが防御力が下がる。詠唱中は何もできないが、代わりに次の行動時に強力な魔法が放てます。演出で詠唱から入るため魔法エフェクトと相まってすごくかっこいいです。威力も高く、弱点を突ければ戦闘がぐっと楽になります。強い分すぐに敵が怒り状態になるたるのでタイミングを考える必要もあります。

納刀:特定のスキルが使えるようになり、納刀状態だと敵の攻撃が回避しやすくなっています。しかし、通常使えていたスキルが使えなくなる点だけ注意です。納刀はサムライジョブで習得できるスキルですが、回避もしやすくなるし抜刀技は強いしなので、私は常に納刀状態を維持して戦っていました。

サムライとソーサラーは相性がいいです。
納刀状態でも魔法は使えるので、初手納刀もしくはソーサラーLv3で覚えるミラージュミストを組み合わせると非常に攻撃がよけやすくなります。

力ため:直後の行動で与えるダメージを増やします。敵のスキルでこの状態になることがあり、強力な技の直前に使ってきます。

幻霧:防御と素早さをあげ、敵の攻撃をよけやすくします。先ほど書いたソーサラーのミラージュミストを使うことでこの幻霧状態に入ります。

反撃:敵の攻撃を回避した時敵にダメージを与えます。ファイターのカウンターステップで反撃状態に入ります。

狂乱:攻撃力と素早さがあがる。一部の敵がスキルとして使用してきます。

疲労:攻撃力と素早さが下がります。疲労状態になってから3回行動するまで続きます。攻撃が避けやすくなり、当たっても大してダメージが大きくありません。攻撃チャンスです

ジョブとスキル

※このゲームは『ジョブ』という表現はなされていませんが、わかりやすく説明するためにジョブと表現します。

戦闘すこなすうえで基本的なことは敵にダメージを与えることですね。
ダメージを与えるためのスキルを覚えるためには、SP(レベルが上がれば1ずつ溜まっていきます)を消費してジョブにつかなければなりません。

それぞれのジョブで固有のスキルを取得できるため、すべて取って取得すると戦闘に幅を利かせることができます。私自身は器用貧乏嫌ったため侍とソーサラーに絞ってあげました。ゆくゆくは全ジョブカンストさせてみたいです。

また各スキルにはクールタイムが設定されているため、連発できないものも存在します。短いものもあれば長いものもあるので、うまいこと攻撃ブーストのタイミングに合わせて戦うことが大事です。

さて、基本ジョブを育てたら次は上位ジョブです。これは基本ジョブの特定の2つをレベル6まで上げると就くことのできる、いわゆる二次職ですね。

まだ『禍ツ武者』しか就けていませんが、上位ジョブのため中々癖のある使い方でとても楽しいです。このジョブは自身のHP消費(一部のスキルのみ)する分強力なスキルが使えます。また、HPが半分を切ると自分の攻撃にHP吸収効果が付くので回復します。

徹底したHP管理がキモのジョブですね。

そのほかのジョブもきっと面白いことになってると思うので、プレイスタイルに応じて変えてみるといいですよ! 

一度だけですが、ステータスやジョブ強化具合をリセットすることができるので、ぜひいろいろお試しください!

様々な行動に影響のあるステータス

主人公は死と怨みを吸収し力に変える。敵対者を討つことによって得られる呪力を使ってステータスを強化していきます。

それぞれのステータス説明は以下の通り。

STR:物理攻撃の威力に影響する。物を壊したり、より重いものを動かしたりできるようになる

VIT:最大HPと防御力が上がる。体が強くなり、激しい動きが長時間できるようになる。

INT:最大MPと魔法の威力に影響する。知識が増え、問題への対応力がひらめきやすくなる。

SPD:敵の攻撃をよけるまでの時間に影響する。より静かに、素早い行動ができるようになる。

TEC:クリティカル率と敵の攻撃を予測する確率に影響する。より繊細な作業が得意になる。

『攻撃を予測する』とはアクションリストに敵の攻撃が書いてあれば予測成功で、『???』と書いてあれば予測失敗です。

書いてある通りどれも戦闘に直接関係のあるステータスばかりなので、あげておいて損はないですがステータスを上げる意味はそれ以外にもあります。

例えばこの場面ですが、主人公は鍵付きの宝箱を発見しました。
どう開けようかの選択肢です。『力任せに壊す』にカーソルを合わせると右側には執着がどうのと拳アイコンに8の数字と簡単という文字がありますね。

これは自分がしたい『力任せに壊す』という行動に対して、自分のSTR値が8以上であれば簡単にできますよ、という意*味です。

今回の場合STR値が11あるので『簡単』とありますが、STR値によっては『普通』や『困難』に変わったりもします。(ちなみにこのイベントは最初のダイスイベントなので、クリアが容易になっています)

最終的にダイスで成功か失敗かを判定するので、運が悪ければ問答無用で失敗になることもあります・・・・

他にも重い岩を持ち上げるためにSTR値を参照する場面や、原因を突き止めるためにINT値を参照する場面もあります。足りなければ、問題解決ができないですし、運が悪ければダメージを受けることもあります。

逆に成功すれば経験値を獲得できるので、積極的にステータスをあげておくといいと思います!

足りないステータスを補う様々な装備品

装備品はそれぞれ効果が違います。武器だったら、火や氷属性がついていたり追加効果で麻痺や毒を付与する物もあります。

防具の場合物理・魔法防御のほかに先ほどの毒や麻痺、そのほかの状態異常耐性を備える物もあります。

装飾品は防具と同じように耐性を上げる物もありますが、ステータスを直接上昇させる物が多いです。

装備品はショップで買えたり宝箱から拾ったりと様々な場面で獲得できるので、積極的に探索していくことをお薦めします。中には上の画像のようなステータスを大幅に上げるような装備もあります。デメリットも大きいゲテモノ装備ですが・・・・(笑)

そして回避に関わる重要な項目が重量です。
重量が多い装備程性能が高いが動きが鈍くなって回避を入力する時間が短くなります。

ちなみにこの防具は私の相棒です。VITはHPを上げることのほかに防御力にも関係してくるステータスなので、マイナス50されるこの装備は紙装甲になるということですね
しかしSPDやTECがものすごくあがるので、敵の攻撃が格段によけやすくなりかつ、クリティカル発生確率も上がって強い装備になってます!

このように尖った装備もあるみたいなので、いろんな装備を集めてみるのも面白いですよ!

走り終えた感想

一言で表すなら、早期アクセスとは思えないほどの『満足感』でした!

アーリーアクセスながらも目立つようなバグや不具合などもなく、そういう意味でノンストレスで進めることができます。
マス目ごとにイベントが用意されているのですが、キャラもその都度会話をするしダイスギミックも数多く用意されていてイベントがとても楽しいです。
成功すれば経験値などを得られるし、失敗したらダメージを負うこともある。ダイスなのでギャンブル要素でドキドキしながらプレイしていました。
残りHPが2桁なのに回復をサボってイベントを進めると思わぬところでダメージを負い、墓をたてたことも何回か・・・・(笑)

また、ストーリー分岐で大きくシナリオが変わるため周回プレイもとても楽しくできました。同じルートでも執着心によって前回選べた選択肢が選べないため別の話が出てきたりとしっかり話が作りこまれていると思います。

ただ、慣れるまでは回避が難しく被弾が多くなると思います。標準レベルの『ノーマル』で始めたのですが痛い目見ました・・・
最初はイージーで純粋にストーリーを楽しみつつ回避に慣れて、2週目以降からノーマルに難易度を変えると遊びやすいと思います。ちなみに難易度はゲーム中いつでも自由に切り替え可能です。

難易度ノーマルはイージーと違って敵の怒り状態や自身のブーストゲージを意識した戦闘を強いられる(もちろん避けられるならこの限りではありません)ので、歯ごたえある戦闘ができます。『いのちのつかいかたというゲームの戦闘システムをしっかり遊べるレベルになっているので、イージーでは物足りなくなってきた方にお勧めです!

ハード以降はやったことないので何とも言えないのですが。おそらくきっとたぶんそうですね・・・・私には無理でしょう(笑)
挑戦だけはしてみますが・・・・

それはさておき、私にとってはおおむねマイナス要素を感じることのなかった本作ですがまだ開発段階ということもありシナリオを完結まで進めることはできません。ただ、今年の11月末に大型アップデートを迎え、そのすぐ後にもバグ修正が入っています。運営様が活発で定期的にsteamで開発状況が公開されていますので今後も大きく発展していくと思います!

本記事を読んで少しでも気になったらぜひお試しください!
ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

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